貯水率が下がったダムのニュースを聞いて思い出したキャンプの話

先日、ダイビングに行く車の中で、koji君と「最近、○○ダムの貯水率が下がって、ダムの下の道が見えてるらしい」という話になった。
この○○ダムというのは、僕が子供の頃はまだダムではなく、普通に川原があって人が出入りできる場所だったのだが、
高校生の頃にここでキャンプをして不思議な体験をした事があったのでkoji君とその話に・・・

この話は冒頭で書いた通り、自分が高校1年生か2年生の時の話で、
うちの父親の妹夫婦の旦那さんが、トヨタのラウンドクルーザー60(ロクマル)という大きな4WDの車に乗っていて、
その車で道なき道を行くような事や、キャンプをするような事が趣味だったので、
父親の妹夫婦とその息子二人、うちの家族の合計8名で、現在はダムの下になってしまった川原にキャンプに行った。

うちの父親は当時、ハイエースの普通のワゴン車に乗っていたので、その車では川原に降りる事ができず、
大きな橋がある所に車を停めて、おじさんの車で川原に降りてキャンプする場所に向かった。
そのキャンプする場所というのがまたすごくて、車で川に突っ込んだと思うとどんどん川の中を走って行って上流の方に・・・・。
当然、一度で8人は乗れないので2回に分けて移動したのだが、テントを張るという場所の周囲には誰もいませんでした。

テントを張った場所というのが、川の広い中洲のような場所だったのを覚えているのですが、
その時は雨が結構降っていて、今思えば雨が降っている中、川の中州でキャンプというのは、あまりにも無知で愚かな行為だったような気もします。
当時、自分は高校生だったからわからなかったけれど、今だったら「雨の日にこんな場所でキャンプなんてとんでもない!」と言ってるでしょうな。

もう30年以上前の話なので、昼間に何をしたのか?など、詳細な記憶はないのですが、はっきりと覚えているのは夜になってテントの中で寝ている時の事です。
まず、このテントというのがすごい大きさで、テントを張ると部屋がいくつもできるような構造でした。
何しろ8名が入れるテントでしたし、おじさんの話で覚えているのは、このテントを洗う時はどこかの港に行くと行っていましたから。

1日目の夜

その大きなテントで寝ていると、何時くらいだったかは全く記憶がないのですが、テントの外で足音がするので目が覚めました。
最初に思ったのは、自分たちが食べた物をあさりに近くにいる動物が寄ってきたのだろう・・・という事でした。
テントは大きかったのですが、縁をめくるとすぐ外は見れるので、手元にあった懐中電灯を持ってテントをめくり外を見渡してみました。

テントをめくって外を見ると、同時に足音も聞こえなくなるのですが、それらしき動物は何もいません。
川原はかなり広いので、仮に狸みたいな動物がいたとしても、逃げていく後ろ姿くらいは見えるはずだと思いました。

なんだろうな?と不思議に思い、また寝ようとするとまた外で ザッ、ザッ と足音がするのです。

再度、テントをめくって懐中電灯で周囲を探すのですが、動物もいないし何の姿も見えません。
その時に思ったのは、姿が見えないという事なら鳥なんじゃないのか? と思ったのですが、
考えてみると、羽をバタバタさせるような音も聞こえないし、だんだん気持ち悪くなってきて、
持ってきていたウォークマンのヘッドホンをして、再生ボタンを押し音楽を聞く事にしました。
今でもよく覚えているのですが、その時に流れてきた曲は、レベッカのモータードライブ です。

翌日、自分は全く覚えていないのですが、夜に起こったこの事を誰かに話したという記憶がありません。
子供だったので遊ぶのに夢中だったのか、その時は忘れてしまっていたのかわからないのですが、
おそらく誰にもこの話をしなかったような気がします。

2日目の夜

足音が聞こえた次の日の夜、寝ていると今度は母親に起こされました。
「あつし、あつし、なんか外で足音が聞こえるんだけど・・・」 母親にそう言われて起こされて、前の日にも自分は足音を聞いたと、
その時初めて母親に言ったような気がします。
自分は何か動物がやってきた・・・と最初思ったのに対し、母親はお金目当てに物取りみたいな人が来たと思ったそうです。

その時に気がついたのは、川原に転がっている石は、小さな物でも大人の握りこぶしくらいの大きさはあるので、
小さな動物や鳥が歩いたくらいでは、自分たちが聞いているような足音にはならないだろう・・・という事でした。
そしてよく聞くと、それは人間の歩幅というか歩くタイミングであり、人間くらいの体重で川原を歩く音だという事でした。

二日目は母親も一緒だったので、自分が懐中電灯を持って、母親がパッとテントの端っこをめくって周囲を照らしてみましたが、
テントをめくると同時に足音もしなくなり、当然何も、誰もいないという状況。
自分が初日に体験した、何もいない状況が続くだけでありました。

この事は30年以上経った今になっても、母親と「あれは何だったんだろうか?」という話になるのですが、
一緒にいながらも全く知らないままだった父親は「もうその話はいいよ」と機嫌が悪くなります。

後から知った事でしたが、川原に降りる事ができずに父親が車を停めていった大きな橋は、
いわゆる自殺の名所と言われる場所で、橋の両側には高いフェンスが張ってあります。
最近、その橋には行ってないので状況はわかりませんが、自分が知っている最後の橋の感じはそんな風でした。

自殺の名所と聞いて、あの足音が何だったのか?というのは「あぁ・・・そういう事だったのか」と思うだけで、
そりゃ~そんな所で夜中寝ていれば、足音くらいは聞くだろうと納得しています。
ただ、キャンプをしている時、近くに自殺の名所があると知っていたら、かなり怖かったとは思いますが・・・

その後、数年経ってから、ダムができてその周辺は水没しましたが、
その時思ったのは、あの足音の場所は水の底に沈んでしまうんだな・・・という事でしたけど、
最近、ダムの貯水率が下がって下が見えているというニュースを聞いた時、
あの時の足音の主も、久しぶりに地上に出たのだろうか? と、そんなどうでもいい事を考え、
今思えば、あの時のあの体験が、その後いろいろな不思議体験の始まりだったな~と思ったりもしました。

世の中には体験した本人でさえ、説明のつかない不思議な事というのはあるものですが、
人は死んで肉体を失っても、意思だけで行動ができるのだとしたら、
それはある意味、現世を生きている人間にとって希望にはならないでしょうかね?


いつもポチッとありがとうございます。
にほんブログ村 写真ブログ デジタル一眼(SONY)へ
にほんブログ村


PVアクセスランキング にほんブログ村

[PR]
# by momoken805947 | 2017-09-19 00:00 | 不思議な話 怖い話 | Comments(0)